インフルエンザC型ってどんなの？発症や症状・検査についてお伝えします！

毎年冬から春頃にかけて流行るインフルエンザA型やB型はよく耳にしますが、インフルエンザにはC型もあるのをご存知ですか。インフルエンザC型は感染力はそれほど強くなく、A型やB型のように「迅速診断キット」で検査をすることも出来ません。タミフルなどの「抗インフルエンザ薬」も効きません。症状も風邪と似ているため、病院で診てもらうと多くの場合「風邪」と診断されてしまいます。インフルエンザC型に感染していたとしても、気が付かないまま自然治癒することも多いですが、２歳以下のお子様はまれに重症化することがあるので、あなどれません。今回あまり知られていないインフルエンザC型について調べてみました。

インフルエンザC型の特徴

インフルエンザA型、B型は子どもも大人も感染しますが、C型は５歳以下の子どもに多く見られ、大人が感染することは滅多にありません。C型のウィルスは１種類しかなく、変異しません。そのため幼い時に感染すると、免疫が付くので再び感染することはほとんどありません。つまり一度C型にかかると二度とかかることはありません。爆発的に流行することが無いのもそのためです。幼いときにC型にかからなかった場合は大人になってからかかることもあります。

インフルエンザC型は一年を通して発症しますが、１月~６月頃に流行することが多いです。流行といっても熱や鼻水など症状が軽くて済むことが多いため、インフルエンザと気が付かないまま自然治癒していることがほとんどです。

インフルエンザA型、B型、C型を比較してみました。

インフルエンザC型の症状

C型は５歳以下のお子様が感染することがほとんどです。症状は発熱や鼻水、くしゃみ、咳など風邪と似た症状です。A型のように３８度の高熱が出ることも、B型のように微熱がダラダラと続くということもありません。熱が出ても２日もあれば平熱に戻ります。鼻水がたくさん出るのがC型の特徴ですので、鼻水が多量に出る場合はインフルエンザC型に感染しているかもしれません。鼻水や鼻詰まりが続くと呼吸がしにくくなり、夜も寝苦しくなります。幼いお子様はまだ上手に鼻もかめないので、とても辛い状況ですよね。「熱もないし、鼻水だけだから~」と油断すると肺炎や脳症を引き起こすなど、重症化することもあります。お子様の体調に異変を感じたら迷わず病院で診てもらいましょう。

インフルエンザC型の検査方法と治療方法

インフルエンザC型は「迅速診断キット」で検査をすることが出来ないので、病院でC型と診断されることはありません。またタミフルなどの「抗インフルエンザ薬」もC型には効きません。

検査も無く診断されることも無いので、そのときの体調を診て、体の症状に合わせた薬を出されることがほとんどです。体調が悪化しないように処方された薬を飲んで安静に過ごしましょう。鼻水や咳が出ている間はウィルスが体内に残っていますので、飛沫感染を防ぐためにもマスクでしっかり予防しましょう。稀に「インフルエンザC型かもしれないね~」と診断されても、抗生剤や咳止めなど通常の風邪薬を処方されます。

インフルエンザC型の治療法は特にありません。栄養と睡眠をしっかり取って、ゆっくり体を休めましょう。

まとめ

インフルエンザC型について調べるまでは正直、私もC型の存在を知りませんでした。A型やB型に比べると症状がとても軽いのが特徴ですが、幼いお子様は稀に肺炎や脳症になるなど重症化することもあるので、気は抜けないですね。鼻水がたくさん出る時は、もしかしたらインフルエンザC型に感染しているかもしれないので注意が必要です。C型は診断方法も治療法も無い、とても難しいインフルエンザです。風邪のような症状が出たときには「インフルエンザC型かもしれない」ということを頭の片隅に入れて、栄養と睡眠で安静に過ごしましょう。

毎年猛威を振るうインフルエンザA型とB型に、気付かないだけで感染しているかもしれないインフルエンザC型…症状は人によって様々ですが、インフルエンザはとても怖い感染症です。マスク・うがい手洗い・加湿・換気でしっかり予防をしながら、日頃から免疫力を高めてウィルスが入らないように体調を整えておくことが大切です。

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